この記事はアルゼンチンタンゴパーティ “ミロンガ” に参加したいと考えているものの、心理的なプレッシャーやハードルの高さを感じる男性へ向けたものです。
ミロンガへ踊りに行ってみたいなぁ。と考えているけど
”楽しめるかなぁ”
”馴染めないんじゃないかなぁ”
”踊れなくて恥をかくかも”
そんな風に考えている方や、ミロンガに行く勇気の出ないタンゴ経験の浅い方は必見です!
アルゼンチンタンゴ アジアチャンピョン窪田央の場合(初心者の頃)
経験の浅い方がミロンガで踊るのはとても勇気の要ることだと思います。
私もTangoを始めたばかりの頃は、ミロンガで踊ることがとても怖くて、なかなかミロンガに行く気にはなれませんでした。
周りの人たちがとても上手に見え、自分の踊りでは恥ずかしい、周りの人の邪魔をしている、などと思ったものです。
私と同じような思い持っていらっしゃるあなたに、ミロンガで楽しむための
"これだけできれば楽しめる!"
というアイデア、ステップをお伝えしたいと思います。
“このステップさえ覚えれることが出来れば楽しめる!”ミロンガのステップについて
ミロンガで踊り慣れている人を見ると、実に簡単に楽しそうに踊っている、そんなふうに見えませんか?
あなたがまだ知らないステップを、自由に踊りこなし、自分とは程遠い存在に感じたり。
でも多くの人は自分の踊りのスタイルを持っていて、そう多くは無い数のステップを音楽に合わせて、順番を変えて踊っていることが多いのです。
ですからあなたも、たくさんのステップを覚えることを頑張るのではなく、まずは自分が持っているステップを確認して、音やスペース、相手に合わせて組み合わせを工夫するだけで踊れます!
もちろん中にはいろいろなステップを音に合わせて上手に自由に踊っている方もいらっしゃいます。
ですがそういった方々も元は全くの初心者!
そこからいろいろな経験をして、自由に踊れるようになっていったのです。
ですから、あなたも気後れせず、まずは一歩踏み出してほしいと思います。
ここでひとつ、視点を変えてお話ししますね。
リードに不安を感じている皆さん、フォロワーは、どんなときに「楽しい!」と感じていると思いますか?
「たくさんのステップが成功したとき?」
「ブラッドピッドのようなイケメンと組んだとき?」
これはこれで、間違ってはいません。
長年、タンゴを踊っている女性はこう言っていました。
「たくさんのステップよりも、しっかり音楽を聴いて、相手を思いやって動くこと。そうすれば、歩くだけでも楽しい」と。
つまり、知っているステップの数が少なくても、「音楽を聴いて」「相手の体のことを考えて動く」
これだけで十分、2人で踊りを楽しむことができます。
加えて、身だしなみのこと。
体臭や汗に気をつけて、こまめにケアをする方、ドレスコードをきちんと守っている方は、当たり前ですが周囲から好印象を持たれやすいです。
近距離で踊るダンスなので、外見面での相手への配慮も大切なことなんですね。
踊りだけではなく、こうした面も含めて楽しむ。これがミロンガの特徴です。
初心者の方は必要以上に周りの目が気になったり、自分には場違いに感じたりしてしまうものですよね。
でも、こういった女性側の意見を知ることで少し余裕が生まれるのではないでしょうか?
タンゴは人と比べたり、競争するよりいかに楽しむかが大切ですから。
しかし、そうは言ってもなかなか勇気が出ないことと思います。
ですから、まずは最低限これだけを知っていれば、困らずに限られたスペースで楽しく踊れる。
そんな基本ステップをチョイスしていきたいと思います。
以下の5つのステップです。
①歩き
②踏み変え
③クロス
④オーチョ
⑤レボテ
①ミロンガでは、限られたスペースで踊らなければいけないので、
"自由な方向に歩ける"
これが大事になります。
タンゴの基本ステップ1
特に混んでいるミロンガでは、大きく移動するステップ、直線的に歩くと言う事はできません。
ですから円を描くように丸く歩いたり、方向転換したり、そういったことが必要になります。
まずは前後左右の歩き、踏み変え、そういったものを使いこなして自由に好きな方向に歩ける。
②③そして女性と一緒に歩くためには、女性の軸を感じなければなりません。
なので、踏み変え、クロスなどのステップを通して女性の軸を感じる練習をする。
この軸を感じる技術も必要です。
タンゴの基本ステップ2
タンゴの基本ステップ3
タンゴの基本ステップ4
タンゴの基本ステップ6・5
⑤方向転換をするのに便利なステップでレボテと言うものがあります。
リバウンドと言う意味です。
私は初心者のころ、方向転換するのにとても便利なので、このステップに助けられました。
タンゴの基本ステップ11
以上の5つが使いこなせると気後れせずに踊れます!
①歩き
②踏み変え
③クロス
④オーチョ
⑤レボテ
これらができれば、ミロンガで楽しく踊ることができます。
もちろん、これらの他にも楽しいステップ、面白いステップ、綺麗なステップがたくさんあります。
ですが、まずはこの5つのステップをたくさん練習して、自分の好きなタイミングで好きな方向へ踊ることができるようになる。
そうすると、混んでいてあまりスペースがなくても踊ることができるので、気後れせずミロンガの雰囲気を楽しむことができると思います。
繰り返しになりますが誰でも始めたばかりの頃は初心者。
とっても緊張するものです。
私もTangoを始めて2 、3年はミロンガに行くのを避けていたために、いつまでたっても踊れるようになりませんでした。
もったいない時間だったなぁ、と今では思っています。
いつまでも踊れずに悶々とする時間を長くするのは、人生の大事な時間をロスしていると思いませんか?
ちょっと勇気を出して早いうちにミロンガで踊る機会を増やすことで、ミロンガの雰囲気にも慣れ、気後れする期間を短くすることができます。
それでも、
”どうしてもミロンガに行くのが怖い”
という方は、プラクティカと言われる練習会などで踊りに慣れてみることもいいと思います。
ミロンガはタンゴを踊るだけでなく、人とのコミニケーションやその場の雰囲気、音楽を楽しむ場所でもあります。
福岡のミロンガ、プラクティカでは、
○タンゴで知り合った友達に会いにミロンガに行く
○疲れていても踊ったり、お話しすることでストレス発散できる
○ミロンガ、プラクティカに行くのが毎週の楽しみ
などの意見をよく聞きます。
ただトレーニングのように踊るのではなく、人とのコミュケーションが日々に彩りを与えてくれるのです。
ですから、踊りの技術のことで気後れせず、アルゼンチンタンゴ、ミロンガの非日常感を楽しんでいただけたら嬉しく思います。